<総説>敗血症の概念,疫学,診断,治療

Jazyk: japonština
Rok vydání: 2015
Předmět:
Zdroj: 山梨医科学雑誌 = 山梨医科学雑誌. 30(2):37-45
ISSN: 1348-5091
Popis: 敗血症(sepsis)は,感染症あるいはその疑いによって生じる全身の炎症反応と,一連の症候群である。殊に\r \r 重症敗血症(severe sepsis)/敗血症性ショック(septic shock)では高い死亡率が報告されており,集中治\r \r 療領域では非常に重要な位置を占める病態である。2020年までには重症敗血症の発生率が100万例,2050年には\r \r その倍になると見込まれている。罹患者の増加が懸念される一方で,ガイドラインの策定や優れた初期治療法\r \r の提唱など進歩の著しい分野でもある。敗血症において重要な位置を占める炎症反応・抗炎症反応のメカニズ\r \r ムが明らかになるとともに,様々な新規の治療介入なども試みられている。今回,敗血症の概念,病態生理,\r \r 治療法に関して,新旧の知見を交えて紹介する。
Databáze: OpenAIRE