経気管支肺生検にて診断した好酸球性細気管支炎の一例
Jazyk: | japonština |
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Rok vydání: | 2022 |
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Zdroj: | 高知赤十字病院医学雑誌 = Medical Journal of Japanese Red Cross Kochi Hospital. 25(1):75-78 |
ISSN: | 0919-7427 |
Popis: | 症例は 57 歳女性.X 年 2 月頃より咳嗽と労作時呼吸困難があり近医を受診した.気管支喘息の既往がありブデソニド / ホルモテロールフマル酸塩水和物吸入剤が処方され咳嗽は改善したが,呼吸困難は改善しなかった.3 月に健診で撮像した胸部 X 線写真ですりガラス影を指摘され精査加療目的で当院紹介となった.胸部 CT では両肺の気管支壁の肥厚と粒状影を認め,末梢血の好酸球数は2194/ μ L と増多していた.気管支鏡検査では気管支肺胞洗浄液(BALF)の回収率は 15%と低く好酸球は見られなかったが経気管支肺生検で採取した検体には気管支壁と内腔に多数の好酸球浸潤を認め,好酸球性細気管支炎と診断した.プレドニゾロン 0.5mg/kg/ 日を開始し,自覚症状は速やかに改善した.好酸球性細気管支炎は血液中と BALF 中の好酸球増多を示し,病理学的ならびに画像的に細気管支炎を呈するという2つの特徴を有する疾患であり,治療反応性は良好であると報告されている. |
Databáze: | OpenAIRE |
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