A systematic review of shame in psychotherapy

Autor: ARAKAKI, Yuki
Jazyk: japonština
Rok vydání: 2019
Předmět:
Zdroj: お茶の水女子大学心理臨床相談センター紀要. 20:57-65
Popis: 紀要論文
恥(shame)は日常生活でよく経験する強烈な不快感情であり,恥を伴う経験が繰り返され個人のアイデンティティの一部として内在化されることで,うつや自己愛性人格障害などの臨床的な問題を引き起こすと考えられている。そのため,臨床心理の現場においても恥に関する問題を考えることは重要だと考えられる。本稿では,まず恥の定義を罪悪感との比較を用いながら整理し,次に恥と関連する代表的な病理である自己愛と対人不安をとり上げてその類似点と相違点を検討した。そこから心理療法の諸理論が恥をどのように捉えているのかまとめ,最後に臨床場面で恥はどのように生じるか事例を用いて概観した。そしてどのようにクライエントの恥と向き合うのが望ましいのか考察した。これらをふまえて,恥における臨床心理学的研究を発展させるための観点の1つとしてセラピストの恥感情に集点を当てた研究を行うことを提案した。
Databáze: OpenAIRE