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A病院の平成22年度職務満足度調査結果では、卒後臨床経験6?10年目の中堅看護職員は満足している割合が他の年代よりも低かった。副看護師長が行っている支援と中堅看護職員が受けている支援の内容について実態調査を行い、職務継続に繋がる支援の示唆を得ることを目的とし、研究を行った。研究対象は、A病院クリニカルラダーII、IlIの正職看護職員380名、副看護師長21名。データ収集・分析方法は、人的支援として佐野らが開発した「看護師の仕事意欲尺度」を参考に人的支援の構成項目の一部を使用し調査を行い分析した。結果、中堅看護職員の回収は278名(回収率73%)、有効回答数は264名(有効回答率95%)であった。副看護師長の回収は18名(回収率86%)、有効回答率は100%であった。中堅看護職員が受けている人的支援の「思う」の割合が低かった項目は「何でも相談できる」「気にかけてくれている」であった。中堅看護職員が職務継続する上で副看護師長に求める支援内容は【中堅看護職員に対する日常的な関心】【働き続けられる職場作りの為の調整】【看護実践モデルとしての業務遂行】【副看護師長としての態度】であった。副看護師長として中堅看護職員が職務継続する為に必要と考える支援内容は【傾聴・承認】【職場環境に対する調整】【看護実践を通した支援】【看護管理者としての心がけ】であった。副看護師長は、中堅看護職員を気にかけ、それぞれが自律的に後輩育成をしていると認識し、看護実践を任せているが、気にかけている思いが十分に伝わっていないと考えられる。副看護師長に求める支援として、【中堅看護職員に対する日常的な関心】が抽出されたことからも、常に気にかけていることを伝える必要があり、中堅看護職員を支援するうえで意図的な声かけが重要である。 |