カントウ ジョシ ノ スタイル キリカエ ホウゲン カン ノ タイショウ ケンキュウ

Autor: Shinohara, Reiko
Jazyk: japonština
Rok vydání: 2005
Předmět:
Zdroj: 阪大社会言語学研究ノート. 7:39-50
Popis: 本稿では、津軽方言話者・東京山の手方言話者・京都市方言話者が用いる間投助詞を取り上げ、場面間の切換え現象、とくにフォーマル場面における間投助詞の使用に注目して分析を試みた。その結果、間投助詞の使用・捉え方は方言によって次の3つのタイプに分けられることが明らかになった。(a)タイプ1 (津軽方言)津軽方言においては、間投助詞の使用自体がぞんざいさをあらわすマーカーになると考えられる。ネについては、共通話的すぎるために使用が避けられる可能性もある。(b)タイプⅡ(東京山の手方言)東京山の手方言においては、ネ以外の形式はぞんざいさをあらわすマーカーになる。しかし、フォーマル場面における間投助詞使用の制限は津軽方言ほど厳格でない。(c)タイプⅢ(京都市方言)京都市方言においては、ネ以外の形式はぞんざいさをあらわすマーカーになる。しかし共通語形ネは、デス・マスと共起するか否かに関わらず、それほどぞんざいさをあらわさない。方言形ナの存在が共通語形ネの価値を上げていると考えられる。
Databáze: OpenAIRE