On the Feasibility of 2020’s Goals on Income Distribution in China
Jazyk: | japonština |
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Rok vydání: | 2014 |
Předmět: | |
Zdroj: | 中央大学経済研究所年報. 45:59-93 |
ISSN: | 0285-9718 |
Popis: | application/pdf 本稿では,「国内総生産(GDP)と都市・農村住民の 人当たり平均収入を2010年比で倍増させる」という中国の2020年目標の実現可能性について検討する。この目標を実現するためには,下落傾向にあった住民分配率(=都市・農村住民の総所得/GDP)を現行よりも3〜12ポイント上昇させる必要がある。都市・農村格差是正も同時に追求した場合にはさらに2ポイント以上上昇する。 本稿での考察によれば,GDP 倍増目標の達成は比較的容易であるが,都市世帯・農村世帯の平均所得倍増目標の達成には大きな困難がつきまとう。なぜなら,高度成長を実現してきた経済構造の質的・量的転換が必要だからであり,既得権や従来の所得分配構造を大きく変える必要があるからである。また,住民分配率の引き上げは,所得再分配や内需依存型経済実現の観点から支持されるとしても,企業活動への影響や,地域間・所得階層間での異なる影響から雇用問題や生産拠点の海外移転を引き起こしたり,あるいは各方面からの抵抗に直面したりする可能性もある。 |
Databáze: | OpenAIRE |
Externí odkaz: |