掌側型安静位スプリント作成により、抑制帯除去が可能となり、食事動作獲得に繋がった1症例

Jazyk: japonština
Rok vydání: 2017
Předmět:
Zdroj: 旭川赤十字病院医学雑誌. 29:31-33
ISSN: 0913-4417
Popis: 60代女。左髄膜腫の摘出術後右麻痺をきたしていた。また腎不全にて週3回透析を行っていた。調子が悪く検査目的で入院した。意識レベルが低下し四肢弛緩状態となった。重度てんかん発作と診断され投薬を開始、また両手部の浮腫の増悪と両肩関節の亜脱臼を認め作業療法を開始した。手指の屈筋群の高緊張に対し掌側型安静位スプリントを作成した。スプリント装着により手指の高緊張と拘縮の予防が可能となっただけでなく、経鼻胃管自己抜去予防のための抑制帯が不要となった。その結果、浮腫の著明な改善を認め、浮腫に伴う手指の拘縮の予防にも繋がった。また、抑制帯除去により肩や肘の拘縮予防にも効果があった。意識レベルも急速に改善し、スプーンでの食事の自力摂取も可能となった。
Databáze: OpenAIRE