腹腔鏡補助下に切除した膿瘍を伴った回腸子宮内膜症の1例
Jazyk: | japonština |
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Rok vydání: | 2014 |
Předmět: | |
Zdroj: | 新潟医学会雑誌. 128(8):391-395 |
ISSN: | 0029-0440 |
Popis: | 症例は40歳女性で, 過去に時々月経時の腹痛を自覚していた. 月経2日目に強い下腹部痛を自覚し受診した. 腹部骨盤部CT検査所見にて回盲部に膿瘍を認め, 虫垂炎またはMeckel憩室炎と診断した. 腹腔鏡補助下回盲部切除術を行い合併症なく退院した. 切除標本肉眼所見および病理組織学的検査所見で, 膿瘍を伴う回腸の子宮内膜症と診断した. 術後経過は良好で4年間症状の再燃はない. 子宮内膜症のうち腸管に発生するものは12%前後と言われ, 小腸の頻度は低い. 腸管子宮内膜症で膿瘍を形成した症例の報告は過去に5例のみであった. いずれも虫垂の異所性内膜症に伴うものであり, 術前の正確な診断は困難であった. 治療は腸管切除が施行され, 経過は良好であった. 回盲部に膿瘍を形成した症例で生殖年齢の女性の場合, 稀ではあるが子宮内膜症も鑑別疾患に挙げられる. |
Databáze: | OpenAIRE |
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