The Hard X-ray Imager

Autor: Nakazawa, Kazuhiro
Jazyk: japonština
Rok vydání: 2005
Předmět:
Zdroj: 第5回宇宙科学シンポジウム = Proceedings of the 5th Space Science Symposium. :32-35
Popis: 10keVからMeVに至る、硬X線、軟ガンマ線の帯域には、ブラックホール至近の極限空間から、1,000万光年に広がる銀河団プラズマの中まで、宇宙でエネルギー解放のあるところほぼ全てで起きている、粒子加速からの信号や、我々の生存に不可欠な重元素の生成の歴史を示す核ガンマ線などが現れる。さらに、X線と比較しても桁違いに優れるその透過力を用いれば、ぶ厚いガスに隠されてこれまで見ることのできなかった、沢山のブラックホールを捉える事ができるはずである。しかしながら、硬X線、軟ガンマ線の観測は、10keV以下のX線観測と比較して、到達感度で3桁以上、角度分解能でも2桁以上も劣るのが現状であり、これら、宇宙の進化を探る上で貴重な情報の多くを、我々はまだ手にする事ができていない。この状況を打破する第1歩目となるのが、NeXT衛星である。NeXT衛星は、0.5keVから700keVという広い帯域のX線、軟ガンマ線を観測する。なかでも、10keVから80keVの硬X線に対しては、多層膜スーパーミラーを実現して硬X線を集光、結像し、その焦点面にテルル化カドミウム(CdTe)半導体に基づく低バックグラウンドで高精度な撮像型検出器(Hard X-ray Imager:HXI)を搭載することで、2桁の感度向上を図る。我々は、この焦点面検出器となるCdTeピクセル検出器の開発を推進しており、装置開発のメドがほぼ立ったところである。ここでは、最新の成果を始めとして、HXIの開発の現状と、今後の方針について報告する。
資料番号: AA0049122009
Databáze: OpenAIRE