Factors Affecting Parents' Choice of Kindergarten in the Era of Parentocracy

Jazyk: japonština
Rok vydání: 2020
Zdroj: 佛教大学大学院紀要. 教育学研究科篇. 48:31-45
ISSN: 1883-3993
Popis: 近年,幼稚園と保育所の制度的な一元化が志向されるなかで,幼保の選択がペアレントクラシーを背景とした親の教育選択としてどのような意味をもつのかという課題に関しては,先行研究において十分に検討されてこなかった。本稿では,親による幼稚園と保育所の選択を二分的に規定する要因について,親の社会階層による社会経済的条件の構造的な規定性や,親の教育観との関連,および地域固有の偏りに留意しながら分析を行った。結果,先行研究で示されてきた母親の就労状況に加え,父母の学歴の高さや学力・学歴志向の教育観が幼稚園選択に有意に影響していた。また,サンプルを都市部と地方に分けて分析を行うと,都市部において幼稚園選択層の学力・学歴志向や保育所選択層の園教育に対する不安・不満が観察された一方で,地方においてはそれらの傾向はみられなかった。これらの結果をふまえ,親のメリトクラティックな教育ニーズや教育不安を前提に置きつつ,子どもたちの多様な個性を育む保育をどのように構想していくのかという議論の必要性を示した。
幼稚園
親の教育選択
社会階層
親の教育観
ペアレントクラシー
Databáze: OpenAIRE