BilINから胆管癌への移行の観点から見た病理学的課題
Jazyk: | japonština |
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Rok vydání: | 2014 |
Předmět: | |
Zdroj: | 胆と膵 = The Biliary tract & pancreas. 35(3):227-232 |
ISSN: | 0388-9408 |
Popis: | 肝内結石症などの慢性胆道疾患を背景に発生する胆道癌には, 顕微鏡下に捉えられる前癌性異型上皮病変の存在することが知られ, 胆嚢上皮デイスプラジアなどの名称で呼ばれてきた. 最近, この異型病変についてbiliary intraepithelial neoplasia (BilIN)の名称が普及しつつあり, WHOの消化器癌分類(2010)や胆道癌取り扱い規約第6版に掲載された. BilINは胆道癌の多段階発癌過程を反映する前癌病変・初期癌病変と考えられている. 病理組織学的には平坦型あるいは微小乳頭状の形態を示し, 異型度に応じてBilIN-1, BilIN-2, BilIN-3に分類される. BilIN分類を用いた病理診断については, 本稿で触れるいくつかの課題が残されている. しかし, BilINの臨床病理学的解析は, 胆道癌の発癌機序の解明, 早期診断への応用などへの貢献が期待される. |
Databáze: | OpenAIRE |
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