幼児期の道徳発達に関する保育者と小学校教諭の認識

Jazyk: japonština
Rok vydání: 2016
Předmět:
Zdroj: 宮城教育大学情報処理センター研究紀要 : COMMUE = COMMUE. 23:33-36
ISSN: 1884-7773
Popis: 本研究の目的は、幼児期の道徳発達について、保育者(保育士及び幼稚園教諭)と小学校教諭の認識を比較検討することであった。保育者と小学校教諭を対象に質問紙調査を行い、権威主義的伝統主義尺度への回答を求めるとともに、幼児期の道徳発達に関するイメージの各項目について、幼稚園や保育所(園)の年長児(5歳児)にどの程度あてはまると思うかを尋ねた。その結果、保育者は、小学校教諭に比して、年長児は自分のことは自分ですることができ、自分の気持ちを抑えて、我慢することができるとイメージしていた。他方、小学校教諭は、保育者に比して、年長児ではやって良いことと悪いことの区別は難しく、大人が正しいと言えば何でも正しいと判断するとイメージしていた。また、権威主義的伝統主義傾向の強い保育者・教師ほど、年長児はやって良いことと悪いことの区別は難しいとイメージする傾向にあった。本研究では、幼児の道徳的自律を認めるか否かについて、パーソナリティよりむしろ校園種の影響が見出された。
Databáze: OpenAIRE