A Case Study of a PE Class Lesson which Teaches and Make Use of 'the Power to Tell'
Autor: | Ryuji, Tokunaga |
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Jazyk: | japonština |
Rok vydání: | 2020 |
Předmět: | |
Zdroj: | 安田女子大学紀要 = Journal of Yasuda Women's University. 48:219-230 |
ISSN: | 0289-6494 |
Popis: | 小学校学習指導要領(2017)により、育成すべき資質・能力を「知識・技能」「思考力・判断力・表現力等」「学びに向かう力、人間性等」の3つで示し、授業の在り方として「主体的・対話的で深い学び」が提唱されている。そこに示された授業づくりの方向性を踏まえて、これからの体育科授業の在り方を検討する知見を得るため、体育科目標・内容に新たに示された「表現力」の育成を取り上げ、授業における「伝える」ことの実態とその指導を事例的に追究した。 実際の体育科授業を収録し分析することにより、児童が教師へ伝えたり、児童相互に伝え合ったりする内容や伝え方の実態を把握すると共に、児童の伝える活動を引き出し、表現力の育成を図るために教師がどのような働きかけをしているかを把握した。 4学年児童による「フラッグフットボール」の学習において、児童自身が課題を把握し、さらにその深化を図る学習過程と、学習場面での教師の働きかけや、児童から教師、及び児童相互に伝え合う活動の実態が見出された。児童の発言を契機に学級の児童全員が本時指導目標に向けて学習を深めていく学習過程と、そのための適切な教師活動として児童への問いかけ、及び示範・観察の学習場面の設定が機能していることが確かめられた。同時に、その学習場面で、児童の発言や動きにより伝える活動が学習の深まりに貢献すること、及び、動きを言語化することの難しさから、児童の発言をフォローする教師活動の必要性が明らかになった。 これまで体育科授業における言語等による表現力の活用や育成に視点を置いた授業づくりの研究は見当たらず、本研究は、これからの体育科授業の在り方を考えるうえで一定の知見を得ようとするものである。しかし、本研究の結果はその入り口に位置づくものであり、今後、小学校における学年段階及び各種領域の学習内容について事例を蓄積していくことが必要であり、本研究の今後の課題である。 |
Databáze: | OpenAIRE |
Externí odkaz: |