Stand structure of beech (Facus crenata) forests in Kosuge Village, Iiyama City, Nagano Prefecture in central Japan

Jazyk: japonština
Rok vydání: 2017
Předmět:
Zdroj: 志賀自然教育研究施設研究業績. 54:7-13
ISSN: 0389-9128
Popis: 長野県飯山市の国の重要文化的景観「小菅の里及び小菅山の文化的景観」を特徴づけるブナ林の林分構造を調べた。小菅山山頂付近に設置したブナ-キタゴヨウ群落の調査区(0.25ha)では全18樹種(H≧2m)が出現し,密度816本/ha,胸高断面積合計(BA)81.27㎡/haで,林分は成熟していた。ブナとキタゴヨウで全BA の95.3%を占めたが,ブナ(152本/ha,37.32㎡/ha)は下層にも多数存在したのに対し,キタゴヨウ(44本/ha,40.16㎡/ha)は林冠木しか存在しなかった。したがって,現在の両種の大径木は同時期に一斉更新し,その後はブナが順次更新してきたと推察された。集落近くに残る里山ブナ林(0.27ha)は,発達度の異なる2つの林分からなり,より発達した林分1は19樹種(H≧3m),密度922本/ha,BA50.86㎡/haで,やや未発達な林分2は8樹種,1460本/ha,BA54.23㎡/haであった。ブナの相対BA は林分1で63.0%,林分2で43.4%であった。林分1では,植生高3m 未満に維管束植物38種が出現し,林分2は19種であった。このうちブナは両林分の全域に高頻度で出現していたことから,里山ブナ林ではブナが順調に更新していることが示唆された。
Article
志賀自然教育研究施設研究業績 54 : 7-13(2017)
Databáze: OpenAIRE