トットリダイガク フィールド サイエンス センター シンリン ブモン ニ カンスル ビボウロク

Jazyk: japonština
Rok vydání: 2018
Předmět:
Zdroj: 広葉樹研究. 17:33-42
ISSN: 0389-5505
Popis: 鳥取大学農学部フィールドサイエンスセンター森林部門は、2005 年に従来の演習林と農場が合併してフィールドサイエンスセンターが設立されたことを機に、演習林という名称を教育研究林に変更し、蒜山の森、三朝の森、伯耆の森、湖山の森という4つの森林を有している。それぞれの森林には特徴があり、研究、教育、地域貢献に活用されてきた。中でも蒜山の森には宿泊施設があり、広葉樹開発実験室も併設されてきた。蒜山の森で行われてきた山の神祭を鉈納めに改称し、それまでのご神木であったクロマツ大径木が枯死したことから、二本立ちのスギを新しいご神木と定めた。伯耆の森(旧溝口演習林)の廃止の危機を契機として、それぞれの森の地域の子どもたちを対象とした森林教室を実施するようになった。森林教室に活用するだけでなく、森林の垂直的構造や樹木の開花・結実などの観察のため、高さ20 mの林冠観測用ジャングルジムを2003 年5 月にコナラ二次林内に建設した。当時はジャングルジムとしては日本(世界)で2番目の高さであった。大学生や高校生の実習にも活用され、特に中国四国農学系学生を対象とした単位互換実習である里山フィールド演習では岡山大学および愛媛大学の教員およびTA と協力して過酷ではあるが充実した実習が継続されてきた。地域貢献事業の一環として蒜山地域での火入れには、森林生態系管理学研究室の学生だけでなく広く学生ボランティアを募り、技術職員と教員も参加して2005年から現在まで無事に実施してきた。教育研究林では、教員だけでなく、技術職員、林業技能補佐員、学生などが協力して事業の推進および管理運営に当たっており、これからも研究、教育、地域貢献だけでなく、環境保全の場、公益的機能発揮の場として重要な役割を担っていくと考えられる。
Databáze: OpenAIRE