Influence of Migration on the Washing: The Use of EMPA Test Cloths

Jazyk: japonština
Rok vydání: 2020
Předmět:
Zdroj: 和洋女子大学紀要 = The journal of Wayo Women's University. 61:199-206
ISSN: 1884-6351
Popis: 染料構造既知のEMPA移染モニター布6種(直接染料-綿布、酸性染料-ナイロン布、反応染料-綿布)を用いて、低浴比条件下(浴比1:7)で洗浄を行い、白布への移染を調べた。洗浄には、界面活性剤の種類や液性の異なる最近の市販衣料用洗剤3種を使用し、40または60℃に設定したターゴトメーターで100 rpm、10分間洗浄した。移染の評価は、標準光D65を光源とし、L*,a*,b*値を求め、Hunter Labの色差式によって色差⊿Eを求めた。 その結果、直接染料で染色されたEMPA移染モニター布は低浴比洗浄において、白布に著しく移染すること、反応染料のEMPA移染モニター布は低浴比で洗浄しても移染しにくいことが確認できた。とくに、直接染料のEMPA移染モニター布は、40℃に比べて60℃の方が移染しやすいこと、洗剤の添加剤によっては、色差⊿Eが著しく大きくなり、白布が移染されやすいことが明らかになった。 そこで、洗剤の添加剤の1種である硫酸ナトリウムに着目し、低浴比条件下で界面活性剤/硫酸ナトリウム水溶液による洗浄を行い、直接染料染色布から脱落した染料による白布への移染の影響を調べた。その結果、界面活性剤単独の系に比べ、界面活性剤/硫酸ナトリウム共存系で洗浄した方が、白布の色差⊿Eが増大した。洗浄によって脱落した直接染料による白布への移染には、硫酸ナトリウムが大きく寄与することが明らかとなり、低浴比洗浄を想定した洗剤成分の検討に役立つものと考えられる。
Databáze: OpenAIRE