The short-term longitudinal study of gratitude toward parents in female adolescents
Autor: | Yukitaka, IKEDA |
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Jazyk: | japonština |
Rok vydání: | 2021 |
Předmět: | |
Zdroj: | 和洋女子大学紀要 = The journal of Wayo Women's University. 62:1-12 |
ISSN: | 1884-6351 |
Popis: | 本研究の目的は、女子青年における親に対する感謝の心理状態の変化について、1年間の短期縦断的検討によって明らかにすることである。千葉県内の私立女子大学における女子大学生96名へ、1年間に4時点の質問紙調査を2012年度から2015年度までの複数年度で実施した。分析の結果、次の3点が示された。第1に、各時点の親に対する感謝の心理状態に関する得点を投入変数としたクラスター分析を行い、母親と父親の双方について、親に対する感謝を素直に感じている群、すまなさを伴う親に対する感謝を複合的に感じている群、親に対する感謝を葛藤しながら感じている群、親に対する感謝よりも親から被害を受けたと感じている群という4種類のクラスターに回答者が分類された。第2に、分類された親に対する感謝の心理状態の推移について、「変化なし」、「一方向的変化」、「双方向的変化」、「混在的変化」という4種類にまとめられた。母親に対する感謝の心理状態の推移を分析した88名のうち52名(59.1%)、父親に対する感謝の心理状態の推移を分析した85名のうち38名(44.7%)が「変化なし」であり、すべての時点で同じ群に分類された。第3に、母親に対する感謝の心理状態の推移と父親に対する感謝の心理状態の推移との間に有意な連関はみられず、母親と父親で親に対する感謝の心理状態の変化過程は異なると考えられた。また、親に対する感謝が変化した体験として、親子関係、人生の節目、社会とのつながり、自分の成長という4種類の内容が見いだされた。以上より、女子青年の親に対する感謝の心理状態は普段の生活の中で揺れ動きながらも各クラスター群で示された安定した状態に立ち戻るが、この安定性には個人差があり「一方向的変化」、「双方向的変化」、「混在的変化」のように1年間で変動している場合があることも示唆された。 |
Databáze: | OpenAIRE |
Externí odkaz: |