Ricardo's theory of foreign trade : in its relation with his theory of money and theory of profits (2)

Rok vydání: 2020
Předmět:
Zdroj: 経済論集. 114:83-130
ISSN: 0287-4237
Popis: リカードはその主著『経済学および課税の原理』の第7章において外国貿易についての彼の見解を述べている。彼のこの著作は最初の第6章までの「価値と分配の理論」そして第8章以下の中心をなす課税論とから構成され、これらはいずれも、必ずしもイギリスのみとは限らないが、商品と労働力と資本が自由に移動することができ、また、一つの中央政府の統治下に置かれた一国経済の枠組みの内部での理論として展開されている。しかし第7章だけはこの枠組みを逸脱して国際経済関係を論じているように見えるため、彼の主著の脈絡において読むことが困難であった。一方のリカードの専門研究の世界においてはこの章でのリカードの所論は顧みられることがあまりなく、他方の国際経済学ないし貿易論の世界ではリカードの理論体系の脈絡から切り離してこの章だけが「比較生産費原理」として高く評価され貿易理論の基礎を提供するものとみなされてきた。本稿は、こうした状況に鑑み第7章をリカード理論のコンテクストにおいてどのように読むべきかを探求したものである。
Databáze: OpenAIRE