2 神経芽腫症例の長期予後と合併症 : Niigata Tumor Board Study (Child Cancer Survivors : 長期予後とQOLの改善に向けて,第654回新潟医学会)
Jazyk: | japonština |
---|---|
Rok vydání: | 2012 |
Předmět: | |
Zdroj: | 新潟医学会雑誌. 126(2):68-71 |
ISSN: | 0029-0440 |
Popis: | 県内統一的治療を施行したマス発見例を除く神経芽腫術後長期生存例の問題点につき, 前期(43例, 1967年~1984年, 積極的外科切除) と中期 (40例, 1985年~1996年, 大量化学療法) で比較検討した. 生存率曲線では, 中期は10年を経過した段階で更なる大きな低下があり, 腫瘍再発死亡が3例, 二次癌関連死亡2例, エンドキサンによる肺線維症1例, 腎移植後死亡1例であった. 無病生存例は前期が13例, 中期が13例で, 前期生存7例に, 輸血後肝炎・腎消失, 右下肢成長障害, 逆行性射精・イレウス, 腎消失, SLE, 低身長を各1例認めた. 中期では, 大量化学療法施行5例全例に聴力障害があり, 心筋障害を認めた1例は後に腎癌を併発した. また, 女児の1例に無月経を認めた. 長期生存例においては, 治療法と関連した多彩な長期的問題点が存在し, 長期フォローと適切な合併症対策の重要性が再認識された. |
Databáze: | OpenAIRE |
Externí odkaz: |