【研究ノート】自発的運動習慣を促す環境づくりに関する研究 ~ インタビュー調査を用いた質的検討 ~
Jazyk: | japonština |
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Rok vydání: | 2023 |
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Zdroj: | 京都文教大学地域協働研究教育センター 地域協働研究ジャーナル. 2:123-136 |
ISSN: | 2436-9667 |
Popis: | WHO(2016)は、世界の若者の運動習慣について調査報告を実施し、世界の若者の運動不足は深刻であり、中年期以降に肥満やメタボリックシンドローム、2 型の糖尿病を発症するリスクが高いと報告した。現在、日本では、健康寿命の延伸および健康格差の縮小など 5 つの柱を示し、2013 年から 10 年間の「健康日本 21 第 2 次」が展開されている。「健康日本 21(第二次)」では、運動習慣は、「1 日に 30 分程度、週に 2 回以上、1 年以上の継続」と定義している。本研究では、若者の運動習慣の継続について着目し、本学学生の運動習慣をインタビュー調査から検討した。学生(運動習慣あり 3 名、運動習慣なし 3 名)の運動習慣のトリガー(きっかけ)を探る予備的な調査である。結果、対象の学生が全て 1 回生で学生(若者世代)の運動トリガーを類型化するまでに至らなかった。大学生の運動習慣を検討する場合、1 回生の 4 月 5 月の運動習慣の「転換期」、1 回生の 5 月から 8 月の学生生活の「拡大期」の 2 つの視点から運動トリガー(運動をするきっかけ)を検討する必要があることが明らかにした。新入生支援のひとつとして運動習慣の「転換期」には仲間づくりの運動の機会や地域の運動環境へのアクセスの仕方の案内、学生生活の「拡大期」には日常生活での歩行の推奨、学内施設(トレーニングルーム)との連携などで大学生の運動習慣を確立する支援が必要であることが示唆された。 |
Databáze: | OpenAIRE |
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