Lotmars Aufklärung der Arbeitsverträge: 'Manches Unrecht kann den Verlust seines Inkognitos nicht überleben'

Jazyk: japonština
Rok vydání: 2016
Předmět:
Zdroj: 比較法雑誌. 50(3):249-271
ISSN: 0010-4116
Popis: application/pdf
2014年11月11日,日本比較法研究所の主催で,「ロトマーによる労働契約の解明」をテーマに,ルカ・ノグラー教授(Luca Nogler:イタリア・トレント大学)の講演会が開催された。本稿は,同講演の翻訳と訳者による若干のあとがきを記したものである。 同講演は,19世紀から20世紀への転換期という労働法の萌芽期において活躍し,ドイツ労働法においては「労働法のパイオニア」として称されることも多いフィリップ・ロトマー(Philipp Lotmar)による「労働契約論」を概説し,また,彼の労働契約論が持つ今日的意義を検討するものであった。 労働法の人的適用対象範囲をいかにして画定するのか。この問題については,わが国のみならず,欧米諸国においても従来から議論が行われ,今後も労働法における中核的問題として引き続き議論されていくことが予想される。かかる議論の中では,労務提供者の人的従属性(persönliche Abhängigkeit)の有無によってその範囲を画定しようという見解が,今なお支配的な状況といえるが,ロトマーの議論及びロトマーの議論を手掛かりとしたノグラー教授のテーゼには,かかる議論状況の再検討を行う上で,極めて刺激的な示唆が存するものといえよう。
Databáze: OpenAIRE