Effect of caprylohydroxamic acid on ruminal urease

Autor: Nobuo Deguchi, Masashi Nakaishi, Yoshiaki Obara, Toshio Yonemura, Koichi Shimbayashi
Rok vydání: 1973
Předmět:
Zdroj: Nihon juigaku zasshi. The Japanese journal of veterinary science. 35(4)
ISSN: 0021-5295
Popis: 反倒動物に対する尿素の飼料化は,わが国においても普及の段階にある.尿素の利用を安全かつ効果的に行なわせるため,ここに基礎的実験を行なった.小橋らによって発見された抗ウレアーゼ剤としてのヒドロキサム酸のうち,とくに強力であるカプリロヒドロキサム酸(CHA)のルーメンウレアーゼに及ぼす影響を,この実験で検討した.ルーメン液を超音波処理した後,超遠心分離して得た.-H清を,無細胞抽出粗酵素標品として用いた.二三の酵素学的性質を調べた結果,ルーメンウレアーゼは植物由来のウレアーゼと似た性質を持つことを知った.反応時間がたつにつれて,CHAの阻害が強くあらわれ,CHAの最終濃度が10-4M以上になると,急に阻害が強《なることは,ルーメン液そのものを酵素液として用いた場合と同様であった.CHAの阻害形式をCHAおよび基質濃度を変えて検討した結果,基質濃度が高く,CHA濃度が低いときは,単純な非拮抗阻害がみられ,基質濃度が低く,CHA濃度が高いときは,反応速度曲線がS字状の複雑な様相を呈した.ルーメン醗酵に及ぼすCHAの影響を,発酵管法と培養法について検討した.その結果,ルーメン液の始めの尿素およびCHA濃度が約1~2×10-2Mと11>(10-3Mであるとき,NH3,尿素,揮発性脂肪俄(VFAs),乳歌濃度は6時間目にはほぼ同じであったが,経時的には,3時間まで尿素の分解が阻害されNH3の発生も低かった.しかしVFAs産生には影響しなかった.以上のことから,CHAはルーメンウレアーゼに影響を与え,尿素飼料給与時に利用し得ることが示唆される.
Databáze: OpenAIRE