Autor: |
NISHINA, KUNIYUKI, Dai, Hiroki, Kawabe, Karin, Takeda, Takumi, Yasui, Yuma, Lee, Ritsuri, Konoka, Nishituji, Xinyu, ZHAO, Miura, Asako |
Rok vydání: |
2022 |
Předmět: |
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DOI: |
10.17605/osf.io/83m94 |
Popis: |
これまでの研究から、人の協力行動には協力を受けるとそれを返報しようとするという、互恵性が生じることが分かっている。互恵性は、直接互恵性(Trivers, 1971)と間接互恵性(Nowak & Sigmund, 1998a; 1998b)に区別される。直接互恵性は、直接の返報が期待できる他者に対して行われる点で、2者間の利他行動の説明に限定される一方で、間接互恵性は、直接の返報を期待しない点で2者間を超えた利他行動を説明できると考えられている。 間接互恵的な協力行動の先行研究に、梅谷(2020)とGray, Ward & Norton(2014)がある。梅谷(2020)では、協力的な扱いを受けたか非協力的な扱いを受けたかは、自分が第三者に対して協力的に行動するか否かには影響しないことが示された。一方、Gray, et al.(2014)では、協力的な扱いを受けた参加者は第三者に対して協力的な行動をとり、非協力的な扱いを受けた参加者は第三者に対して非協力的な行動をとるという結果が得られた。これら2つの結果は、非協力的な扱いを受けた場合に、第三者にどのような行動をとるかという点で一致していない。このように、間接互恵性の連鎖の過程で、非協力的な行動が連鎖するか否かは明らかになっていない。そこで本研究では、非協力的な扱いを受けた本人の心理特性と、これから協力的/非協力的な行動をとる相手との関係性に着目し、どのような条件下で非協力的な行動が連鎖するのかを検討する。 |
Databáze: |
OpenAIRE |
Externí odkaz: |
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