左脚ブロック型症例において非伝導性心房期外収縮により惹起された右脚ブロック型心室補充収縮:ヒス束内縦解離による考察
Autor: | Shoko Shimizu, Masahiro Yamada, Takakazu Katoh, Takashi Ashihara |
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Rok vydání: | 2021 |
Předmět: | |
Zdroj: | Japanese Journal of Electrocardiology. 41:183-189 |
ISSN: | 1884-2437 0285-1660 |
DOI: | 10.5105/jse.41.183 |
Popis: | 症例は70歳、男性。定期健康診断で心電図検査を行った。基本洞調律ではPR間隔は0.14秒、左脚ブロック型QRS波形であったが、非伝導性心房期外収縮に続く休止期の後、右脚ブロック型の補充収縮が出現し、その際PR間隔は洞心拍の0.14秒よりも短い場合のみならず、洞心拍の0.14秒よりも長い、0.20秒でも房室解離を認めた。すなわち、0.14秒で房室伝導すれば左脚ブロック型QRS波形が現れるべきところで、0.14秒よりも長いPR間隔で右脚ブロック型の補充収縮が出現した。また、2拍連続した補充収縮の2拍目は、ほかの補充収縮のRR間隔よりもやや短いRR間隔で出現した。このような補充収縮の出現様式はヒス束内縦解離の存在とヒス束下部での横伝導、および左脚束の伝導障害と補充中枢への不顕性逆伝導を想定することによって、一元的に説明できると考えられたまれな症例であったため、報告する。 |
Databáze: | OpenAIRE |
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