Extrasystoles in Different Age Groups of Patients with Various Diseases

Autor: Ryoko Kato, Chia Maou Chen, Masahiro Murayama, Hiroshi Matsuo, Hideo Yamamoto, Katsuro Shimomura, Saburo Mashima, Kenichi Harumi, Satoru Murao, Shoichi Sato, Iwo Sato
Rok vydání: 1973
Předmět:
Zdroj: Nippon Ronen Igakkai Zasshi. Japanese Journal of Geriatrics. 10:191-201
ISSN: 0300-9173
DOI: 10.3143/geriatrics.10.191
Popis: 期外収縮のでやすい疾患, あるいはその出現頻度と年令との関係については個個別別に報告されているけれども, 種々の疾患を有する一つの母集団の中での出現頻度, 疾患との関係, あるいは年令との関係を研究した報告は少ない. 入院患者の場合比較的診断が確かになるが, 著者らは, 東大第2内科の入院患者連続8,000例について心電図検査を行い, 上室期外収縮と心室期外収縮の男女別, 疾患別, および加令との関係を検討した.1) 期外収縮は, 8,000例中553例 (6.9%) に認め, そのうち心室期外収縮343例 (4.3%), 心房期外収縮137例 (1.7%), 房室期外収縮45例 (0.4%), いずれとも決定しえなかった上室期外収縮28例 (0.6%) であった.2) 加令とともに, 期外収縮の出現頻度は増加し, それは高令者でより著明であり, また, この傾向は心室期外収縮でもっとも強かった. なお, 一般的に男子のほうが女子よりも出現頻度が高かった.3) 心室期外収縮の疾患別出現頻度は, 冠疾患62例15.1%, 弁膜症および先天性心疾患109例13.4%, その他の疾患154例2.6%, 高血圧2.0%であり, 心房期外収縮のほうは, 冠疾患22例5.3%, 弁膜症および先天性心疾患16例2.0%, 高血圧15例1.7%, その他の疾患84例1.4%であった.4) 各疾患の中で, 冠疾患および弁膜症の因子の加令に及ぼす影響をみるために, それらを心疾患以外のもの, すなわち非心疾患と比較した. 期外収縮の出現頻度は, 弁膜症では年令と関係なく, 冠疾患では加令とともに著明に増加しているが, 非心疾患でも徐々に増加していた.5) 期外収縮の連結期の平均値と年令との関係は明らかではなかった.6) 心室期外収縮の方向については, 非心疾患では左向きのものが多く, 虚血性心疾患では非心疾患に比べ, 右向きのものがやや増加していた. 方向と年令との間に, 一定の傾向はなかった.
Databáze: OpenAIRE