A case report of parathyroid hyperplasia diagnosed by DPP IV activity staining

Autor: Shoji Taniguchi, Yutaka Akiyama, Tadanobu Kuribayashi, Hirotaka Toshimori, Hironori Hidaka, Hiroyoshi Takahashi, Kazuaki Kiyoyama, Fumitoshi Sawano
Rok vydání: 1999
Předmět:
Zdroj: The Journal of the Japanese Society of Clinical Cytology. 38:558-562
ISSN: 1882-7233
0387-1193
DOI: 10.5795/jjscc.38.558
Popis: 穿刺吸引細胞診へのDPPIV活性染色の併用が有用であった副甲状腺過形成の1例を経験したので報告する. 症例は49歳, 男性. 慢性腎不全により昭和59年4月19日に透析導入された. 3年前よりPTHの上昇を認め, ときどき腰痛があるため平成10年9月30日当院内科を受診し, 超音波検査で左甲状腺下極背側に副甲状腺腫瘤を指摘された. また右甲状腺下極に腫瘤を認め精査目的のため穿刺吸引細胞診が行われた. 小型で均一な細胞がシート状から細胞密度の高い集塊として出現し, 特に乳頭状集塊, 核溝, 核内細胞質封入体は認められなかったため, 濾胞性腫瘍ないし腺腫様甲状腺腫を疑った. 一方, DPP IV活性染色が強陽性であったことから, パパニコロウ脱色標本を用いて, 免疫染色を行ったところPTHは陽性であったがTgは陰性であり副甲状腺病変が推定された. 組織学的には主細胞が胞巣状に増殖し, 脂肪組織の混在は認めず他の3腺も同様な組織所見を示し副甲状腺過形成と診断された. また副甲状腺摘出時, 甲状腺とはお互いに被膜なしに連続し, 一部甲状腺内に迷入していた. 本症例のごとく甲状腺腫瘍性病変との鑑別を要する場合, 本酵素の著明な発現が副甲状腺過形成を推察する一つの指標になり得ると思われた.
Databáze: OpenAIRE