Two Cases of Fistula from a Perineal Wound to Ileum Following Abdominoperineal Resection for Perianal Crohn's Disease

Autor: Fumihiko Kitou, Ryo Futatuki, Kazutaka Koganei, Akira Watanabe, Akira Sugita
Rok vydání: 2012
Předmět:
Zdroj: Nippon Daicho Komonbyo Gakkai Zasshi. 65:229-234
ISSN: 1882-9619
0047-1801
DOI: 10.3862/jcoloproctology.65.229
Popis: クローン病の直腸肛門病変に対する直腸切断術後の会陰創治癒遅延から発生したと考えられた会陰創回腸瘻の2症例を報告する.症例は小腸大腸型クローン病,36歳と30歳の男性で,直腸切断術後16ヵ月と4ヵ月に会陰創から腸液が流出した.精査で会陰創回腸瘻と診断し,交通のあった小腸の部分切除術を行った.術後,症例2は瘻孔が治癒したが,症例1は再発し,効果は不明であったが患者の希望によりinfliximabを投与した.瘻孔は一旦閉鎖したが,23ヵ月後に再発し,交通のあった小腸部分切除施行後,治癒した.2症例とも小腸には術前検査や病理所見にクローン病の病変はなく,会陰創治癒遅延による慢性炎症で形成された瘻管との交通が原因と考えた.クローン病に対する直腸切断術は直腸肛門病変の根治とQOLの改善が期待される.一方,会陰創治癒遅延に起因する合併症があり,その発生に留意する必要があると考えられた.
Databáze: OpenAIRE