Vapor-Phase Graft Copolymerization of Methyl Methacrylate onto Polypropylene Fiber Oxidized with Ozone

Autor: Tetsuji Matsui, Akiyoshi Yamaoka
Rok vydání: 1992
Předmět:
Zdroj: NIPPON KAGAKU KAISHI. :88-94
ISSN: 2185-0925
0369-4577
DOI: 10.1246/nikkashi.1992.88
Popis: ポリプロピレン繊維を=オゾン酸化することにより活性点を生成し,これにメタクリル酸メチルを気相でグラフト共重合し,気相グラフト共重合に関する基礎的な知見を得るとともに,通常の液相法とのグラフト共重合挙動の違いを調べた。また,両者の枝ポリマーの分子量,分岐数などのグラフト体の構造を調べ,これらと結晶化度,複屈折,機械的性質およびDSCの融解挙動などとの関連性について調べた。その結果,つぎのことが判明した。気相法によっても液相法と同様にメタクリル酸メチルのグラフト共重合が可能である。また,両者はそのグラフト率がオゾン酸化時間,重合時間および重合温度とともに増加するのに対して,グラフト効率は減少するなどグラフト共重合挙動においては同じ傾向を示した。グラフト率はオゾン酸化時間が短い間は液相法の方が大きいが,2時間程度でほぼ等しくなるのに対し,両者のグラフト効率はこれらとはかかわりなくほぼ等しい。ほぼ同じグラフト率をもつ試料の構造には,気相法によって得られたグラフト体の枝ポリマーの分子量が液相法のものより小さいがs分岐の数は多いという相違点が見いだされた。この違いはグラフト体の結晶化度,複屈折,機械的性質,DSCの融解挙動にも現れている。この事実は気相グラフト共重合法ではグラフト化が繊維表面近傍で進み,内部はほとんど変化していないことを示唆するものである。
Databáze: OpenAIRE