Genetic Characteristics of Bangladeshi Sheep as Based on Biochemical Variations
Autor: | Ken Nozawa, Takashi Amano, Kenji Tsunoda, M. A. Hasnath |
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Rok vydání: | 1990 |
Předmět: | |
Zdroj: | Nihon Chikusan Gakkaiho. 61:54-66 |
ISSN: | 1880-8255 1346-907X |
DOI: | 10.2508/chikusan.61.54 |
Popis: | バングラデシュ在来羊における血液蛋白と非蛋白型の遺伝子構成並びにわが国のヨーロッパ系羊種(サフォーク種,コリデール種,チェビオット種,ボーダーレスター種およびフィニシュランドレース種)との遺伝的関係について調査検討し,次の成果を得た.澱粉ゲル電気泳動法および原子吸光法により分析された20種の血液系遺伝標識のうち,バングラデシュ羊で多型の認められた座位は次の15種であった.すなわち,albumin (Al), post-albumin, transferrin (Tf), alkaline phosphatase, leucine aminopeptidase, arylesterase (Ary-Es), hemoglobin-β, X-protein, carbonic anhydrase, diaphorase-I (Dia-I), catalase (Cat), malate dehydrogenase (MDH), glucosephosphate isomerase, lysine (Ly)およびpotassium (Ke).その他の座位,slow-α2-macroglobulin, ceruloplasmin, hemoglobin-α, diaphorase-II, esterase D,は単一型であった.これらの多型座位の遺伝子頻度について,今回調査したバングラデシュ南西部のJessore-Khulna (JK),中央部のMymensingh (MY)と南東部のNoakhari (NO)の3地域集団の間ではAl,Tf, Ary-Es,Dia-1,Cat,MDH,LyおよびKe座位において著しい差異が認められた.しかし,これらの集団間での遺伝的均質性では大きな差が認められず,また,遺伝的変異性ではJKとMY集団がよく類似していたが,1ヵ所での血液採取のNO集団はその他の集団よりもわずかに低い変異性を示した.これらの集団間における遺伝的距離の結果では,JKとMY集団が1つのクラスターを形成した.従ってJK-MY集団の遺伝子構成はNO集団のそれとはわずかに異なるが,全般的にバングラデシュ羊の各地域集団間ではそれほど遺伝的に大きな差はないように考えられた.次にバングラデシュ羊とわが国のヨーロッパ系羊種との比較では,Al,Tf,CatおよびMDH座位の遺伝子頻度で両者の間に顕著な差が認められた.バングラデシュは,今回のヨーロッパ系羊種では検出されないAlA遺伝子を有し,しかもTfD遺伝子を全く認めなかったが,TfE遺伝子ではかなりの高頻度であった.また,CatCおよびMDHS遺伝子もヨーロッパ系羊種よりも高頻度に保有されていた.遺伝的変異性や遺伝的距離は両者の間で著しい差異のあることを示した.よってバングラデシュ在来羊はヨーロッパ系羊種とは系統的に異なることが示唆された. |
Databáze: | OpenAIRE |
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