Effect of Magnetic Treatment on Conductive Coating Films

Autor: Toshiki Takizawa, Kunio Mori, Yoshiyuki Oishi, Hiroshi Yamada, Yoshitaka Saito
Rok vydání: 1992
Předmět:
Zdroj: KOBUNSHI RONBUNSHU. 49:485-492
ISSN: 1881-5685
0386-2186
DOI: 10.1295/koron.49.485
Popis: 導電性塗膜の導電性を向上させる目的で, フレイク状ニッケル粉, 溶剤, 及びバインダーからなる塗料に磁気処理を行った. 磁気処理により臨界フィラー含量は変化しないが, 各フィラー含量における見掛けの体積抵抗値 (表面抵抗値から計算) は減少した. 塗膜の体積抵抗値はニッケル粉が形状異方性であるため磁気処理の方向により異なった. 塗膜の導電性は295G~685Gの磁束密度の範囲で変化せず, 比較的低い磁気処理によって高い導電性が得られた. 磁気処理は塗膜に高い導電性を与えるだけではなく, 溶剤の種類やその量の使用範囲を広げるのに有効であった. 異方性のフィラーと磁気処理を組み合わせることにより塗膜は導電異方性に変化した. 塗膜の導電性は磁気処理により塗膜厚さに関係なく一定となった. 以上のような磁気処理による塗膜の導電性の向上は導電路を形成する粒子間の接触距離が磁気的な圧力により短縮された結果であると推測した.
Databáze: OpenAIRE