A case study of an infant with post respiratory syncytial virus (RSV) infection showing induced-IL 2 responsiveness by allergen-stimulated lymphocytes and developing bronchial asthma

Autor: Takeshi Noma, Akihiko Nakazato, Masahiko Itoh, Atsuo Mori, Yoshizawa I, Y Kawano, Kyoko Matsumoto, K Kou
Rok vydání: 1993
Předmět:
Zdroj: Japanese Journal of Clinical Immunology. 16:176-181
ISSN: 1349-7413
0911-4300
DOI: 10.2177/jsci.16.176
Popis: RSV感染症回復後,食物抗原(OVA, α-カゼイン(α-Ca))やダニ抗原(Df)に対する特異的IL 2反応性の充進を認めるようになり,気管支喘息に移行した2ヵ月男児の1症例を経験した.鼻汁中のRSV抗原が陽性であり,無気肺を伴う気管支炎と診断され,入院時初回の喘鳴を認めた.免疫学的検査では,血清IgE値が低値であり,またIgE RASTスコアもハウスダスト,ダニ,卵白,牛乳,大豆のいずれにも0であった.リンパ球のIL 2反応性はDfとα-Caが陽性を示し,その後数ヵ月の経過観察において,その値は増加を示した.さらにまた, OVA抗原ついでスギ抗原が陽性を示した.これらの検査成績に一致して患児は可逆性の呼気性呼吸困難を繰り返すようになり気管支喘息と診断されるに至った. IL 2反応性陽性抗原のうち, Dfは気管支喘息の発症を誘導している可能性が示唆された.また陽性を示したα-Ca, OVA抗原,スギ抗原もアトピー性疾患症状発現の病因抗原になりうることが推測された. RSV感染症がアトピー性疾患の発症とかかわり合いをもつことを示唆する所見を示す1症例と考えられた.
Databáze: OpenAIRE