Formation of ligand-coordinated phthalocyanine films by vacuum deposition method
Autor: | Shiroh Asakawa, Yasuhiko Machida, Akira Taomoto, Katsuhiro Nichogi |
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Rok vydání: | 1987 |
Předmět: | |
Zdroj: | NIPPON KAGAKU KAISHI. :2025-2030 |
ISSN: | 2185-0925 0369-4577 |
Popis: | フタロシアエン蒸着膜の結晶性におよぼす蒸着速度の影響を明らかにし,配向性を有するフタロシアニン-配位子混合錯体蒸着膜の形成を試みた。フタロシアニン蒸着膜の結晶性は,蒸着速度が遅くなるりにしたがって向上した。基板温度が常温でも,蒸着速度を100A/min以下で蒸着することにより,基板温度を200℃にたもって蒸着した場合と同程度に結晶性の良好な薄膜が得られることを見いだした。つぎに,30A/minの蒸着速度で,鉄ブタロシアニン(FePc)と1,2-ビス(ジフェニルホスフィノ)エタン(DPP)の二元蒸着を行なった。赤外,可視吸収スペクトル測定および蛍光X線分析から,二元蒸着膜はFePcの面の両側にDPPが配位して混合錯体を形成しており,DPP/FePcが2の組成比であることが明らかになった。また,X線回折測定から,二元蒸着膜は12.1Aの面間隔をもって配向していることがわかった。以上のことから,蒸着速度を制御した二元蒸着法により,配向性を有するFePc-DPP混合錯体薄膜の形成が可能であることが明らかになった。 |
Databáze: | OpenAIRE |
Externí odkaz: |