A case report of clonorchiasis associated with a carcinoma of extrahepatic bile duct

Autor: Tsukasa Fujii, Tsutomu Yamada, Fujiro Ooi, Norimichi Nemoto, Hiromi Osada, Yoshimi Inaniwa, Isamu Sakurai, Norio Okamura
Rok vydání: 1989
Předmět:
Zdroj: The Journal of the Japanese Society of Clinical Cytology. 28:957-962
ISSN: 1882-7233
0387-1193
DOI: 10.5795/jjscc.28.957
Popis: 今回われわれは胆汁細胞診所見から胆管癌を合併した肝吸虫症と診断された1例を経験したので報告する. 患者は66歳男性, 心窩部痛を伴う胸部不快感および軽度の肝機能異常を主訴に入院したが, 心電図上に虚血性心疾患の所見は認めなかった. 入院後閉塞性黄疸が出現し減黄のためのPTCDからの胆汁細胞診で多数の虫卵が認められ, その形態から肝吸虫症と悪性腫瘍の合併の可能性が示唆された. 手術を目的とした開腹所見では根治手術不能と判断され, 腫瘍部の試験切除, リンパ節摘出ならびに総胆管・空腸吻合術が行われた. 病理組織診断は低分化腺癌であり, リンパ節転移を伴っており, 下部総胆管原発と考えられた. 術後, PTCDチューブから成熟寄生虫体が採取され, その形態から肝吸虫Clonorchis sinensisと診断され, 肝吸虫症と胆管癌の合併が証明された. 従来から長期にわたる肝吸虫症の存在は肝内胆管癌発生の危険因子の一つにあげられている. しかし, 肝吸虫症感染は肝内・外を含めた胆道癌の危険因子の一つと考えるべきであり, 早期発見と適切な駆虫は本症の重大な合併症の一つである胆管癌の予防に重要であると考えられた.
Databáze: OpenAIRE