A Case of the Transverse Colon Cancer with Abdominal Wall Abscess

Autor: Koshi Matsui, Kazuhiro Tsukada, Kenichi Tazawa, Masahiro Shinbo, Fuminori Yamagishi, Toru Yoshida
Rok vydání: 2007
Předmět:
Zdroj: The Japanese Journal of Gastroenterological Surgery. 40:656-660
ISSN: 1348-9372
0386-9768
DOI: 10.5833/jjgs.40.656
Popis: 症例は52歳の女性で, 下腹部正中の腫瘤を主訴に当院内科を受診した. 腹部CTにて骨盤部正中に小児頭大の腫瘤性病変を認めた. 下部消化管内視鏡検査で横行結腸に3型病変を認め, 生検で高分化型腺癌と診断された. その後, 発熱および臍周囲の皮膚発赤が出現した. 腹部CT横行結腸癌の浸潤に伴う腹壁膿瘍を認め, 膿瘍ドレナージを施行した. 炎症反応の改善後, 右半結腸切除術, 腹壁合併切除を施行した. 摘出標本上腫瘍は80×70mm大, 臍部皮膚まで瘻孔を形成. 病理組織学的検査でsi (腹壁, 盲腸), ly3, v1, n3, ow (-), aw (-), ew (-). 術後18か月を経過し, 再発はなく現在存命中である. 進行大腸癌で腹壁膿瘍を形成する症例は極めてまれであり, 膿瘍を含めた根治手術が患者の予後に重要である.
Databáze: OpenAIRE