Relationship between the moleclar structures and retrogradation properties of tapioca, potato and kuzu starches

Autor: Yasuhito Takeda, Ayako Suzuki, Susumu Hizukuri
Rok vydání: 1985
Předmět:
Zdroj: Journal of the Japanese Society of Starch Science. 32:205-212
ISSN: 1884-488X
0021-5406
Popis: ジャガイモ, クズ, タピオカの澱粉の老化性を比較し, また, これらの澱粉からアミロース, アミロペクチンを分離・精製してそれぞれの老化性と分子構造を詳細に調べた結果, 下記のようなことが見出された.1) 上記3種の澱粉をアルカリ糊化し, 中和した糊液の老化性は, タピオカ澱粉が最も低く, 他の2者はほぼ同じであった.2) Schoch法で得られたアミロースの重合度は, 末端基定量で求めた数平均では, ジャガイモ>タピオカ>クズの順であったが, 光散乱法で測定した重量平均では, タピオカ>ジャガイモ>クズの順であった.3) 上記アミロースの老化性は, クズ>ジャガイモ>タピオカの順で, 重量平均重合度の順と逆の関係であった. 大きい分子ほど老化しにくい性質を示した.4) 3種の澱粉から沈殿剤・酵素法で重合度の小さい, 真に直鎖状のアミロースが得られたが, これらはいずれもSchoch法で得られたアミロースより高い老化性を示した.5) 3種のアミロペクチンの老化性は, ジャガイモのものが最も高く, 平均鎖長も他の2者のものより明らかに長い分子であった.6) 最も老化性の低いタピオカ澱粉は, アミロース, アミロペクチンともに老化性の低い分子であった.
Databáze: OpenAIRE