A CASE OF MACROAMYLASEMIA WITH RESPIRATORY AND URINARY TRACT INFECTION

Autor: Kikuko Harada, Seiichi Yoshida, Eisuke Honda, Motoshi Kitamura, Hirofumi Ichiyasu, Takeshi Kuzuya, Kiku Nakao
Rok vydání: 1972
Předmět:
Zdroj: Nihon Naika Gakkai Zasshi. 61:1534-1538
ISSN: 1883-2083
0021-5384
DOI: 10.2169/naika.61.1534
Popis: 症例は65才の男.昭和44年3月より反復する発熱があり,全身倦怠感と高熱を主訴として46年12月に入院.心室中隔欠損症,肺炎,尿路感染症と診断され, 2カ月の化学療法で軽快,退院した.経過中,常に血清アミラーゼが高く,尿中アミラーゼが低く,しかも膵および腎機能には殆ど異常がなかつたので, macroamylasemiaを疑い,体液アミラーゼについて検討した結果,今迄の報告とは異なり,血清中に蛋白と結合した2種類のアミラーゼの存在が認められた.本例の血清アミラーゼは電気泳動でfast-γより陰極側に広い異常分画として認められた.薄層ゲル濾過(pH 7.2)およびカラムクロマトグラフイー(pH 8.0)では二つに分画され,いずれも蛋白との結合が認められ,分子量は約20万および6万と推定された. pHを3.4にすると,蛋白との結合は解離し,分子量の小さい単一成分となつた.唾液,膵液,濃縮尿のアミラーゼ活性はいずれも電気泳動やゲル濾過で異常が認められなかつた.
Databáze: OpenAIRE