Oxidation weathering of sedimentary soft rocks from a 'Green tuff' region: Examples from the Mushu-Iwado and Momokawa landslide areas, Niigata Prefecture, Japan
Autor: | Shigenori Hasebe, He Yang, Hiroyuki Maeda, Yoshinori Matsuki |
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Rok vydání: | 2006 |
Předmět: | |
Zdroj: | Journal of the Japan Landslide Society. 42:381-388 |
ISSN: | 1882-0034 1348-3986 |
DOI: | 10.3313/jls.42.5_381 |
Popis: | 新潟県上越地方の虫生岩戸及び百川崩壊性地すべりはそれぞれ上部中新統能生谷層中ノ俣泥岩部層及び鮮新統川詰層筒石砂岩泥岩互層堆積軟岩からなる続成変質帯で起こった。堆積軟岩は主に泥岩, 砂岩, 礫岩及び火砕岩からなる。両地すべり地域の堆積軟岩コアサンプルについて, 酸化的条件下の化学的風化作用に起因するpHとSO42-, HCO3-, Cl-, Na+, K+, Ca2+, Mg2+などの変動を検討するため, バッチ溶出試験を行った。堆積軟岩の溶出水pHは, 新鮮岩がほぼ中性~弱アルカリ性 (pH=7.05~8.90), 弱風化岩が弱酸性~弱アルカリ性 (pH=6.25~7.22), 中風化岩が強酸性~弱酸性 (pH=3.01~6.82), 強風化岩が弱酸性 (pH=6.20~6.90) を示す。溶出水陰イオンはSO42-が卓越し, その水質はキーダイヤグラムに基づくと新鮮岩, 弱風化岩及び強風化岩ではNa-SO4型, 中風化岩ではCa-SO4型に分類される。新鮮岩, 弱風化岩, 中風化岩及び強風化岩溶出水の水質ヘキサダイヤグラムはそれぞれ特徴的な図形を示す。Ca2+とNa+との関係では, 新鮮岩のNa+溶出量は多く, Ca2+溶出量が非常に少ない。一方, 風化岩では, Na+溶出量は比較的少なく, Ca2+溶出量が比較的多い。堆積軟岩にほぼ普遍的に含まれるスメクタイトやイライト/スメクタイト混合層鉱物のスメクタイト層は化学的風化作用によってNa型→Na-Ca-Mg型→Ca-Mg型と変化する。堆積軟岩は, パイライト, 斜長石などが化学的風化作用によって溶解すると, 空隙率が5~10%程度大きくなり, かつ, かさ密度が0.2~0.4g/ml程度小さくなるので, せん断強度が低下すると考えられる。したがって, 堆積軟岩を基岩とする地すべりは, 第三紀層地すべりの中でも, 地すべり防災上, 最も注意を要する地形及び地質環境, 特に風化変質環境を持つと考えられる。 |
Databáze: | OpenAIRE |
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