Electron microscopic study of blood platelets in ischemic cerebrovascular disease

Autor: Yoshinari Isaka, Koji Matsushita, Keiichi Ashida, Masatoshi Imaizumi, Hirofumi Nakayama
Rok vydání: 1990
Předmět:
Zdroj: Nosotchu. 12:279-287
ISSN: 1883-1923
0912-0726
Popis: 脳血管撮影により内頚動脈, 中大脳動脈の一箇所のみに狭窄あるいは閉塞を有する虚血性脳血管障害患者20例の総頚動脈血, 内頚静脈血における血小板形態を電子顕微鏡にて観察し, 次の結果を得た.1) 虚血性脳血管障害における血小板形態の主なる変化は偽足形成pseudopod formationと血小板細胞表面の摺曲surface foldsであった.2) 偽足形成や細胞表面の褶曲は血管狭窄の程度が強度になればなるほど増大し, 逆に閉塞症例では減少していることを確認した.3) 偽足形成血小板や細胞表面の褶曲を有する血小板では正常血小板に比較し, 濃染顆粒の減少が観察された.以上の結果より虚血性脳血管障害における血小板偽足形成や細胞表面の褶曲の発現機序は血管狭窄に起因する血液乱流が大きな要因であると推測された.一方, これら活性化を受けた血小板における濃染顆粒の減少はすでに一部放出反応を起していることを形態的に示唆する所見である.
Databáze: OpenAIRE