A case of invasive carcinoma derived from intraductal papillary-mucinous carcinoma. Successful surgical excision 7 years after initial diagnosis

Autor: Akira Fukuda, Takashi Hatori, Satoshi Kaji, Syunsuke Onizawa, Toshihide Imaizumi, Ken Takasaki
Rok vydání: 2005
Předmět:
Zdroj: Suizo. 20:39-45
ISSN: 1881-2805
0913-0071
DOI: 10.2958/suizo.20.39
Popis: 膵管内乳頭粘液性腫瘍 (IPMT) の自然経過を知る上で, 興味深い症例を経験した. 症例は57歳男性. 50歳時まで急性膵炎で他医に入退院を繰り返していた. この際のERCPで, 主膵管の拡張, 陰影欠損を伴う膵頭部分枝膵管の嚢胞状拡張が認められていたが, 外科的処置は行われていなかった. 2001年10月, 他医で慢性膵炎, 閉塞性黄疸と診断され胆嚢摘出術, 胆道バイパス術 (肝管空腸吻合) を施行. その後の当院入院精査で, 胃・十二指腸に瘻孔形成を伴う膵管内乳頭腺癌由来の浸潤癌と診断し, 2001年12月6日, 膵頭十二指腸切除術を施行した. 摘出標本では, 膵頭体部に径6.6×6.1cm, 内部に結節状隆起を伴う嚢胞性腫瘍を認め, 嚢胞内にはゼリー状の粘液が充満していた. 病理組織所見では, 印環細胞を含む粘液結節を広範囲に認めた. 膵管内には粘液産生を伴う乳頭状の腺癌部分がみられ, 浸潤部はほとんど粘液結節として存在し, 膵管内乳頭腺癌由来の浸潤癌 (粘液癌) と診断された.
Databáze: OpenAIRE