A CASE OF HUGE HEPATOBILIARY CYSTADENOMA WITH OVARIAN-LIKE STROMA

Autor: Masafumi Tomita, Takeshi Nakamoto, Masaya Shinbo, Akira Hayashibe, Shinichiro Makimoto, Kazuki Sakamoto
Rok vydání: 2005
Předmět:
Zdroj: Nihon Rinsho Geka Gakkai Zasshi (Journal of Japan Surgical Association). 66:3024-3028
ISSN: 1882-5133
1345-2843
DOI: 10.3919/jjsa.66.3024
Popis: 症例は35歳,女性.腹部膨満および腹痛にて紹介来院となった.腹部超音波, CT, MRI検査にて肝内から肝外に著明に発育した最大径21cmの巨大な多房性の嚢胞性腫瘍が認められた.肝動脈造影にて一部に濃染像を認め,腫瘍マーカーではCA19-9が247U/mlと高値を示していた.肝嚢胞腺腫あるいは腺癌の診断にて手術を施行した.嚢胞は肝内の中央2区域から肝外に著明に発育しており嚢胞全体を含む肝部分切除術を施行した.摘出標本では多房性嚢胞で明らかな充実性部分は認めなかった.組織学的には嚢胞壁は一層の粘液産生を示す円柱上皮で被覆され,上皮下の間質には卵巣間質類似の紡錘形細胞を認めた.悪性所見はなく,卵巣様間質を伴った肝嚢胞腺腫と診断した.術後CA19-9は正常化した.肝嚢胞腺腫は比較的稀な疾患で術前に肝嚢胞腺癌と鑑別するのは困難とされ,また悪性化の可能性もあり完全な嚢胞切除が必要である.
Databáze: OpenAIRE