A Case of Intraabdominal Mesenteric Varice Rapture Due to Mesenteric ArterioVenous Malformation

Autor: Susumu Tachibana, Masahito Nawa, Juji Tsuchiya, Hajime Kawagoe, Fumichika Kitamura, Koji Matsui, Iwao Kumazawa
Rok vydání: 2008
Předmět:
Zdroj: The Japanese Journal of Gastroenterological Surgery. 41:141-145
ISSN: 1348-9372
0386-9768
DOI: 10.5833/jjgs.41.141
Popis: 症例は38歳の女性で, 腹痛にて受診した. 腹部は膨満しショック状態であった. 造影CTにて腹腔内に多量の血液貯留と腸間膜内に拡張した血管を認めた. 3DCT angiographyでは骨盤腔内に動静脈奇形と考えられた異常血管を介した血流シャントを認め, これより左側結腸に沿うように発達した静脈瘤を認め門脈へと流入していた. 動静脈奇形本体あるいはそれに続発した静脈瘤の腹腔内破裂と診断し開腹術を施行した. 開腹するとS状結腸腸間膜内の静脈瘤より動脈性の出血を認めた. 止血に難渋したが出血部位に流出入する血管を腸間膜ごと集束結紮して止血しえた. 術後の腸管虚血や狭窄を考慮し, 横行結腸に人工肛門を造設し手術終了した.術後に動脈造影検査を施行したがこの時点では動静脈奇形は認めなかった. 本症例では動静脈奇形の血流が結腸辺縁静脈に直接流出したことで静脈瘤が形成され, 圧に耐えられなくなった静脈瘤が腹腔内へと破裂したと推測された.
Databáze: OpenAIRE