Coefficient of Variation of the Energy Intakes as an Index of the Regularity of Eating Behavior

Autor: Hiroko Takumi, Ken-ichi Matsuda, Yoshiaki Kagami, Hirohumi Ochi, Keisuke Tsuji, Yasue Nakagawa
Rok vydání: 2000
Předmět:
Zdroj: The Japanese Journal of Nutrition and Dietetics. 58:85-90
ISSN: 1883-7921
0021-5147
DOI: 10.5264/eiyogakuzashi.58.85
Popis: 個人の摂食行動の規律性について, 長期間の食物摂取状況調査から算出したエネルギー摂取量の変動係数を指標として評価する方法を考案し, この方法の意義を検討した。都市部の女子大学生22人 (食生活科学を専攻) を対象に, 食物摂取状況調査を4週間実施し, エネルギー摂取量の変動係数 (13.8~46.0) の全員の平均値 (24.9) をカットオフ値として摂食行動が安定な群 (14人) と不安定な群 (8人) に分けた。また, 従来の方法として欠食習慣の調査を実施し, 対象者を欠食群 (7人) と非欠食群 (15人) に分け, 2つの方法を比較・検討した。その結果, 平均のエネルギー摂取量が適正で欠食習慣がない10人は, 摂食行動が“適正”と評価されていたが, その中の2人については本解析方法により, 初めて摂食行動が“不適正”であることが示された。ただし, 平均エネルギー摂取量及び欠食習慣により, 摂食行動が“不適正”と判別された12人においては, 本解析方法により6人が不安定群に属したので“不適正”と判別されたが, 残りの6人は安定群に属したので“適正”と判別され, 従来の方法による判別結果とは異なった。従って, 本解析方法は, 従来の方法で“不適正”と判別されていた人が“適正”と判別されてしまう欠点があるが, 従来の方法では判別できなかった摂食行動の不規則な人を判別できる利点があるので, 摂食行動の規律性を評価する新しい指標になりうることが示唆された。
Databáze: OpenAIRE