Untersuchungen über Vitamin in Obstsaftfabrikaten. (II)

Autor: Susumu Ohashi, Tyoten Inagaki
Rok vydání: 1940
Předmět:
Zdroj: Journal of the agricultural chemical society of Japan. 16:1089-1097
ISSN: 1883-6844
0002-1407
DOI: 10.1271/nogeikagaku1924.16.11_1089
Popis: 1. 新鮮林檎果汁中に含まれるビタミンB1量を定量した結果,遊離ビタミンB1のみ存して結合ビタミンB1は存在せず.その含量は平均100g中10.7γであつた. 2. 市販林檎果汁製品4種林檎酒1種のビタミンB1含有量を定量した結果1種のみ100g中4.5γを含有し,他は殆んど全くB1は存在せず. 3. 林檎果汁の清澄方法に依るビタミンB1量の差異を比較研究する爲め,先づ酵素に依る果汁清澄にする實験を行つた. (i) 縣状菌16種に就て,そのペクチン分解力を檢し,強き菌種としてMonascus ankah, Aspergillus niger, Penieillium Species Aspergillus oryzae A, Aspergillius oryzae及Rhizopus nodosusを擧げる事が出來る. (ii) Penicillium Species菌に依る林檎汁の清澄試験を行つた. (iii) 清澄用の酵素調製法に關する實験を行つた. (4) 果汁清澄方法として酵素使用法,壓搾法,沈澱法,ベントナイト法及珪藻土法の5種を試験した結果,完全に清澄の目的を達し,且B1の全部を保存し得る方法は,酵素使用法のみにして沈澱法,壓搾法はB1は保持するが,清澄は完全で無く,他の方法にては殆んど全くB1存在せず. (5) 貯藏容器,期間及方法に依るビタミンB1量の變化に就て實験した結果, 1ケ月, 3ケ月貯藏に於て塗料罐,着色壜のものは殆どB1の減少を見ないが,白罐のものは稍減少し,白壜3ケ月後にては殺菌,藥品兩貯藏共に相當減少した. 終りに臨み御指導を賜りし鈴木梅太郎先生,御援助を戴きたる明糖研究所長稻見忠氏,清水正雄氏並びに御助言を與へられたる理研櫻井芳人氏に感謝,又本稿發表の自由を許されたる相馬社長に敬意を表す.
Databáze: OpenAIRE