INTESTINAL OBSTRUCTION CAUSED BY SEVERE OMENTO-MESENTERIC PANNICULITIS FOLLOWING RECTAL CANCER SURGERY

Autor: Shinsaku Ueda, Yoshimitsu Minari, Tetsuya Ienaga
Rok vydání: 2008
Předmět:
Zdroj: Nihon Rinsho Geka Gakkai Zasshi (Journal of Japan Surgical Association). 69:2413-2417
ISSN: 1882-5133
1345-2843
DOI: 10.3919/jjsa.69.2413
Popis: 症例は58歳,男性.下血の精査で直腸Rbに2型の腫瘤を指摘され低位前方切除術を行った.術後7日目の腹部単純写真にて小腸ニボーを認め,術後イレウスと診断し術後12日目にイレウスチューブ挿入となった.しかしその後も改善しないため術後22日目に手術となった.手術所見では前回手術で創直下に誘導した大網が石のごとく硬化し,小腸を被覆していた.さらに小腸間膜も肥厚硬化しており,一塊となっていた回腸末端の小腸を切除し吻合した.術後もイレウスチューブからの排液は減少しなかったが,術後標本にて大網,腸間膜脂肪織炎と診断されたため,再手術後7日目よりステロイド投与を開始した.投与翌日よりチューブ排液は減少し,再手術後14日目より経口摂取が可能となった.以後,ステロイド漸減療法を行い,現在は社会復帰している.本稿では自験例の経過を報告し,本疾患の治療,特にステロイド療法に関して文献的に考察する.
Databáze: OpenAIRE