Compositions of lipid classes, fatty acids and sterols in domestic rye grains

Autor: Masamichi Maemoto, Masao Ohnishi, Haruhiko Sato, Seisuke Ito, Yasuo Mano, Hajime Nakanishi
Rok vydání: 1990
Předmět:
Zdroj: NIPPON SHOKUHIN KOGYO GAKKAISHI. 37:338-345
ISSN: 0029-0394
DOI: 10.3136/nskkk1962.37.5_338
Popis: 北海道産のライ麦4品種から脂質を抽出して,その脂質クラス,構成脂肪酸およびステロールの組成を調べて,以下の結果を得た. (1) 全脂質の収量は1.6~1.9%であった.そのうち中性脂質画分がどの品種でも約70%を占め,その中ではトリアシルグリセロール(TG)が最も多く含まれていた. (2) 糖脂質画分は全脂質の11~14%で, 7種の脂質クラスから構成されていた.そのうち,主なものは共通してジグリコシルジアシルグリセロール,モノグリコシルジアシルグリセロールおよびセレブロシドであった.また,リン脂質組成比は全脂質の16~18%であった.リン脂質クラスとしては8種類が見出され,主成分はホスファチジルコリン(PC),ホスファチジルエタノールアミン(PE),ホスファチジルイノシトールおよびリゾホスファチジルコリン,とくにPCであった. (3) 全脂質の構成脂肪酸の組成には,ライ麦の品種の違いによる異同はほとんどなく,多い方からリノール酸(約60%),次いでパルミチン酸,オレイン酸およびリノレン酸であった. TGの構成脂肪酸の組成は全脂質のそれを反映しており,またグリセロ糖脂質, PCおよびPEでは, TGよりもさらにリノール酸の含量が高かった. (4) 構成4-デスメチルステロールについては,遊離のステロール,アシルステロールでもシトステロールが最も多く,次いでカンペステロールであり,両者で全体の約90%を占めていた.同様の傾向がステロール配糖体においても見られた.
Databáze: OpenAIRE