Histological Grade of Malignancy of Colorectal Carcinoma with Hematogenous Metastasis after Curative Resection

Autor: Iwao Sasaki, Kenichi Shiiba, Yoshihiro Saitoh, Masayuki Satoh, Taku Asanuma, Ryoichi Anzai, Yukimasa Suzuki, Seiki Matsuno, Takayuki Mizoi
Rok vydání: 1994
Předmět:
Zdroj: The Japanese Journal of Gastroenterological Surgery. 27:2113-2118
ISSN: 1348-9372
0386-9768
DOI: 10.5833/jjgs.27.2113
Popis: 大腸癌の血行性転移再発の組織学的予知因子の検索を行った.進行大腸癌の治癒切除症例で, 術後の血行性転移再発症例 (A群) 25例, 非再発症例 (B群) 32例の合計57例を対象とし, 浸潤に伴う, より低い分化程度への形態変化の有無, 癌深部での先進部における低分化腺癌の要素 (以下, por compo.) の有無, 粘液成分 (以下, muc compo.) の有無の点より検討した.形態変化は, A群では25例中16例64.0%にみられ, B群の32例中8例25.0%に比べ有意に高頻度であった.またpor compo-もA群では21例84.0%にみられ, B群の13例40.6%に比べ有意に高頻度であった.しかし, muc compo-に関しては両群間に有意差を認めなかった.以上より, 癌組織内で浸潤につれ低い分化形態への形態変化を認める症例, 特に癌先進部において低分化腺癌の要素を認める症例は, 血行性転移再発の可能性が高く, 組織学的予知因子となるものと考えられた.
Databáze: OpenAIRE