A Device that Allows an Operator to Perform Arytenoid Adduction without Assistance
Autor: | Kazuhiro Nakamura, Takuro Okada, Mamoru Suzuki, Taro Inagaki, Fumimasa Toyomura, Masaaki Shimizu, Tomoyuki Yoshida, Kiyoaki Tsukahara |
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Rok vydání: | 2010 |
Předmět: | |
Zdroj: | Nihon Kikan Shokudoka Gakkai Kaiho. 61:368-374 |
ISSN: | 1880-6848 0029-0645 |
DOI: | 10.2468/jbes.61.368 |
Popis: | 披裂軟骨内転術 (AA) はその手術手技の煩雑さゆえに,術者が単独で執刀することがためらわれる術式である。そのため,小規模病院の常勤医一名の環境ではやや選択しにくいと考えられている。一方,全身麻酔下声帯注入術は術者が単独でできる術式であるが,声門間隙が広い症例など適応には限界があり,AAを選択したい症例も多い。今回われわれは,AAを術者単独で施行する手術手技と器具を工夫し,単独群と複数群を比較検討した。症例は2001年1月から2009年6月までに当科でAAを施行した23例のうち,AAに甲状軟骨形成術I型 (I型),甲状軟骨形成術IV型 (IV型) を併施した16例である。男性10例,女性6例,平均年齢は60.4歳であった。術式はAA+I型が13例,AA+I型+IV型が2例,AA+IV型が1例であった。術者単独で施行したのは6例 (単独群),術者と第1助手以上の複数名で施行したのは10例 (複数群) であった。麻酔は全静脈麻酔が14例,局所麻酔が2例であった。単独群では,脳外科手術の頭皮固定用に使用するゴム付きフックと開創器を使用した。筋肉と血管の処理にはベッセルシーリングシステムと超音波凝固切開装置を使用した。内転後のボイスモニタリングの際には喉頭内視鏡を使用し,音声所見と喉頭所見による位置決めも単独で施行した。複数群では第1助手が筋鉤や内視鏡などを操作した。手術時間と最長発声持続時間 (MPT) にて2群間の評価を行った。手術時間は単独群では平均138.0分,複数群では平均130.7分であった。MPTは単独群で術前平均3.5秒が術後平均20.5秒に,複数群では術前平均4.5秒が術後平均19.9秒に改善した。単独群と複数群の間には有意差はなかった。AAは手術手技と器具の工夫により,手術時間を延長することなく,術者単独で施行できる術式であると考えられた。 |
Databáze: | OpenAIRE |
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