The Surgical Treatment of Endocardial Fibroelastosis and Endomyocardial Fibrosis

Autor: Kouichi Terada, Masami Ochi, Tadahiko Sugimoto, Kiyoshi Koizumi, Hitoshi Yamauchi, Tasuku Shouji, Shuji Haraguchi, Shigeo Tanaka, Junichi Ninomiya, Jirou Honda
Rok vydání: 1992
Předmět:
Zdroj: Japanese Journal of Cardiovascular Surgery. 21:614-618
ISSN: 1883-4108
0285-1474
DOI: 10.4326/jjcvs.21.614
Popis: 心内膜線維弾性症と心内膜心筋線維症は, 特発性心筋疾患の類縁疾患に分類されるまれな疾患で, いずれも拘束性心筋障害から房室弁逆流が惹起され, これに対する外科治療の報告は未だ少ない. 今回, 乳児期に心不全症状にて発症し外科治療を必要とした2症例を経験した. 1例は高度僧帽弁逆流を認め, 大動脈縮窄症を合併した2歳1か月の心内膜線維弾性症の女児で, 僧帽弁形成術を行い, 術後しだいに圧較差増大した大動脈縮窄症に対し, バルーンカテーテルによる血管形成術を行った. 2例目は乳児期に心不全症状にて発症し高度僧帽弁逆流を認めた1歳9か月の心内膜心筋線維症の男児で, 僧帽弁形成術を行った. 術後それぞれ10年および1年を経過し, 良好な結果を得た. これらの疾患は, 乳児期前半に発症したもの, および弁不全例では予後不良とされているが, 早期の外科治療により, 心不全症状の軽快と原疾患進行の予防が得られると考える.
Databáze: OpenAIRE