Evaluation of cardiac function during hemodialysis and hemofiltration in patients with chronic renal failure

Autor: Fumiaki Kurata, Kohtaro Fujimoto, Yoshiki Hirofuji, Tsuneo Murasawa, Fumio Hara, Yoh-ichiro Hanyuda, Tomio Ogawa
Rok vydání: 1983
Předmět:
Zdroj: Journal of Japanese Society for Dialysis Therapy. 16:281-288
ISSN: 1884-6203
0288-7045
DOI: 10.4009/jsdt1968.16.281
Popis: 最近, 血液浄化法として血液透析法 (HD) の他に, 血液濾過法 (HF) も広く行われるようになった. HFはHDよりも高血圧, 不均衡症候群, 脂質代謝異常および末梢神経障害などの是正に優れているといわれる. 今回われわれは, 慢性腎不全患者6例につきHDおよびHF施行時における心機能を測定し, 比較検討を行った.症例の内訳は, 期間別では長期透析3例, 導入期透析3例, 原疾患別では糖尿病性腎症3例, 慢性腎炎2例, 慢性腎盂腎炎1例であった. HDはホローファイバー型ダイアライザー (有効面積0.8-1.3m2), 透析液はAK-Solitaを使用, HFはSartorius Hemofilter (有効面積0.29m2), 補充液はHF-Solitaを9l使用した.方法はSwan-Ganzカテーテルを挿入し, 肺動脈圧 (PAP), 肺動脈楔入圧 (PCWP), 中心静脈圧 (CVP), 熱希釈法にて心拍出量 (CO) を測定, また同時に血圧 (BP), 心拍数 (HR) を測定し, 心係数 (CI), 1回拍出係数 (SVI), 左室仕事量 (SWI) および全身血管抵抗 (SVR) を算出した. 各測定はHDおよびHF開始前, 開始1時間後, 3時間後および終了30分後の計4回行った.結論として, 1) PCWPと, 施行前を100としたSWI%をもとに心機能曲線を描かせると, HFにおける方がHDにおけるよりも心機能の変動や低下が少なかった. 2) 体重減少率 (ΔBW%) とSWI%との関係をみると, ΔBW%にかかわらずHFにおける方がHDにおけるよりもSWI%の低下が少ない傾向がみられ, 症例4を除いた全例につき検討すると, おのおの片対数直線に高い逆相関係数で回帰し, 明らかな差を示した. 3) 以上より, 左室収縮能からみると, HFの方がHDよりも心機能への影響が少ないと考えられた.
Databáze: OpenAIRE