Inhibitory effect of trapidil on organic changes in cerebral arteries after subarachnoid hemorrhage

Autor: Kozo Iwasa, Kouichi Hasui, Tomoyuki Kita, Seigo Nagao, Yutaka Honma
Rok vydání: 1996
Předmět:
Zdroj: Nosotchu. 18:48-55
ISSN: 1883-1923
0912-0726
DOI: 10.3995/jstroke.18.48
Popis: 血小板由来増殖因子 (PDGF) は, くも膜下出血 (SAH) 後の遅発性脳虚血の原因となる動脈壁の増殖型血管症 (PA) の惹起物質と考えられている.本研究ではPDGF拮抗剤であるトラピジルのPA発現抑制効果を検討した.ネコの中大脳動脈 (MCA) 破綻によるSAHモデル (invivo) を用い, SAH2日前より14日後までトラピジルを投与し (20mg/kg/day) 破綻部近傍のMCAの組織学的検索を行った.トラピジル投与群では, PAの定量的指標であるMCAの内径, 壁の厚さともに非投与群と有意差を示した.さらにPAに伴う細胞外基質の収縮に対するトラピジルの抑制効果をラット大動脈平滑筋細胞によるコラーゲンゲル収縮モデル (in vitro) にて観察した.トラピジル投与により (10,100μg/ml), ゲル収縮が用最依存的に抑制された.トラピジルのPA発現および細胞外基質収縮の抑制効果が認められたことより, 遅発性脳虚血予防の目的でトラピジルの臨床応用の可能性が示された.
Databáze: OpenAIRE